情報処理技術者試験を20回以上受験し、高度試験7つに合格したはずけいです。
データベーススペシャリスト試験、難しいですよね。
私はこの試験に6回も落ちて7回目でやっと合格することができました。
1回目と2回目に受験した時は、実力が不足しており、午後Ⅱまでたどり着くことができませんでした。
その後の4回は、あと数点という惜しいところまではいくのですが、どうしても合格することができませんでした。
この記事ではデータベーススペシャリストを7回受験する中で、私が対策したことを5つご紹介します。
問題の解き方に関することが2つ、学習方法に関することが3つです。
データベーススペシャリスト試験が難しすぎて受からないと悩んでいる方はぜひ読んでいってください。
午後Ⅱ問題の対策でやったこと2つ
私にとって、合格への最大の壁は午後Ⅱ試験でした。
私が午後Ⅱを攻略するためにやったことは2つです。
「問2」に狙いを絞る
午後Ⅱ試験は、問1と問2から1つを選択して回答する形式です。
私は、午後Ⅱ試験で「問2」を選択することに決めました。
問2では必ず「関係スキーマ」と「概念データモデル」を作成する設問が出題され、この2つをいかに正しく書けるかが合格の決め手となります。
ある程度データベースの知識があれば、問題文から「概念データモデル」と「関係スキーマ」を作成することは難しくありません。
ただし、問題文が非常に長いため制限時間内に回答することは容易ではありません。
私が「問2」を選択することにした理由は2つあります。
1つ目は安定して実力を出し切るためです。
私は本番で一度だけ「問1」を選択したことがありました。
問題文はわかりやすく、すらすら読めたのですが、その後の設問では聞かれていることが全く理解できず不合格となってしまいました。
設問がある程度決まっている問2の方が勉強したことを出し切れる確率が高いと考え、それ以降は問2を選択するようになりました。
2つ目は問2をクリアしてデータベーススペシャリストになりたいと思ったからです。
システムの仕様からデータベース設計を完成させるということは、データベーススペシャリストを名乗るのであれば必須の能力だと感じました。
「問2」はデータベース設計を考える高い能力を問われる問題であり、私は是非「問2」をクリアしてデータベーススペシャリストを名乗りたいと考えました。
問題文を読みながら回答する
午後Ⅱで「問2」を選択した場合、どうしても時間が足りなくなってしまうという悩みがありました。
問題文を全て読むのに時間がかかり、読み終わる頃には最初の内容は頭から抜け落ちており、何度も読み直す必要がありました。
対応策として、問題文を読みながら回答するということを行いました。
問題文はいくつかの段落に区切られているので、段落をひとつ読んだらそこに書かれている内容で「関係スキーマ」「リレーションシップ」とをどんどん埋めていきます。
問題文を一回読み終わるのに相当時間がかかりますが、読み終わる頃には「関係スキーマ」と「リレーションシップ」は、ほとんど完成しています。
残りの設問は、作成した「関係スキーマ」「リレーションシップ」を手がかりに考えることができるためとても楽になります。
学習方法でやったこと3つ
次に学習方法に関連してやったこと3つをご紹介します。
朝の時間を使って勉強する
1つ目は朝の時間を使って勉強するということです。
元々は休日や、仕事が終わった後に勉強していたのですが、自分のやりたいことを我慢しなければならないということがストレスになっていました。
プライベートな時間を確保する何か良い方法はないかと考えた結果、毎朝、1時間を勉強時間として確保することに決めました。
逆にそれ以外の時間は勉強をしないことにしました。
毎朝確実に実施するため、いつもより1時間早く出社して会社で勉強しました。
プライベートな時間を犠牲にすることが無くなっただけではなく、朝の頭がスッキリしている時に集中して勉強できるので、学習効率が上がりました。
過去問を何度も解く
2つ目は過去問を中心に勉強するようにしたということです。
学習を始めた頃の私は、次のようなことを考えていました。
「テキストを全て頭に叩き込めば合格できる」「なるべく初見の問題をたくさんやるのが良い」です。
テキスト学習に長い時間をかけ、過去問題集を一通り終えた後は予想問題に手をつけていました。
何度か試験に不合格して、テキストを全て覚えていたとしても受からない、過去問を集中的にやったほうが成果が上がると言うことに気がつきました。
そこからは、テキスト学習は全体を流す程度にして、過去問を何度も解くようにしました。
現在私がやっている学習方法は下記の記事に書いてありますのでよかったら参考にしてください。
丁寧に理解する
3つ目は勉強の量よりも質を重視するようにしたということです。
以前は質よりも量を重要視しており、わからない問題は何となく回答を読んで終わりにしてしまっていました。
過去にやった問題と同じような問題が出たときに、正答できていないということがあり、自分が正しく理解できていなかったということに気がつきました。
それ以降、間違えた問題はきちんと理解し腑に落ちるまで考えるようになりました。
きちんと理解していると、同じような問題が解けるようになるだけではなく、記憶に定着するようになります。
記憶に定着していると、次の年にもう一度勉強することになったとしても、積み上げたものが残っているため、最初から勉強をやり直す必要がなくなります。
この時感じたことは別の記事で詳しく書いていますので、よかったら読んでみてください。
苦労してとってよかったと思うこと
データベーススペシャリスト試験を7回も受けたわけですが、何度も落とされたことが逆によかったなと思うこともあります。
まずは、自分の学習方法が確立したということです。
何度も試行錯誤を重ね、自分にとって最適で効果のあるやり方にたどり着くことができました。
このときに確立した学習方法のおかげで、ITストラテジストは2回目、プロジェクトマネージャとシステム監査技術者は1回目で合格することができました。
もう一つ、仕事の役に立っているということがあります。
午後Ⅱ問題を何年もやり込んだおかげで、システムの仕様を聞いただけで、データベース設計が思い浮かぶようになりました。
この力は自分の武器になったと感じています。
まとめ
最後にまとめです。
データベーススペシャリスト合格のためにやったこと5つです。
- 「午後Ⅱ」試験は「問2」を選択する。
- 問題を読みながら「関係スキーマ」「リレーションシップ」を埋める。
- 朝、1時間早く出社して勉強する。他の時間は勉強のことは考えない。
- 過去問中心の学習とする。
- 量よりも質を重視するよう心がける。
合格までに時間がかかっても、やったことは無駄になりません。諦めず挑戦するのがおすすめです。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。