試験を攻略しよう

【高度情報処理】試験に落ちてまた1からと思っているなら勉強方法が間違っているかもしれない

かこのじぶん

せっかく頑張って勉強したのに試験に落ちてしまった。また来年1からやり直しだ。

はずけい

そう感じるなら積み上げ方が間違っているかも。チェックしてみよう。

情報処理技術者試験に落ちながらも20回以上受け続け、高度試験6つを取得できたはずけいです。

私は、同じ試験で5回も不合格を経験し受験をもうやめようと思った時がありました。

不合格の翌年に、もう一度勉強を始めるのですが、1年も経つと記憶がほとんどなくなり、「また1からやり直しか」と絶望的になっていました

今は、やり方を変えることで「去年のものが残っている状態」にすることができ、勉強のやり直しがとても楽になりました。

この記事では、過去の私の経験を通して、成果の出る勉強方法についてお伝えしたいと思います。

なかなか合格できず、悩んでいる方はぜひ読んでください。

結論、タワー型ではなくピラミッド型の勉強をしよう

結論は、「タワー型ではなく、ピラミッド型の勉強をしましょう」ということです。

下の図をみてください。

左が間違った積み上げ方(タワー型)、右が正しい積み上げ方(ピラミッド型)です。

どちらの積み上げ方も高さは同じです。

タワー型が少ないブロックで効率よく高さを稼いでいるのに対し、ピラミッド型はたくさんのブロックを使って土台からきちんと積み上げています。

効率よく合格だけを取りにいくのではなく、時間をかけて土台部分からしっかり積み上げましょうというのが結論になります。

タワー型、ピラミッド型がどんなものなのか具体的にイメージできないですよね。

理解いただくために、私の体験談を通してお話しします。

タワー型の勉強をしていた時の自分

まずは、タワー型の勉強をしていた時の私が何を考えて、どんな勉強をしていたかお話しします。

この時の私は、データベーススペシャリストと、ネットワークスペシャリストを受験していましたが、内容が難しすぎて全くわからないという状態でした。

「わからないのであればとにかく数をこなすしかない」と考えてたくさんのテキスト、問題集に手をつけていました。

「ヘタな鉄砲数うちゃ当たる」と自分に言い聞かせて頑張っていましたが、暗闇の中、自分がどこを走っているかもよくわからない状態でした。

この時やっていた勉強について具体的に書くと以下のようになります。

  • わからない用語は最低限しか調べない。
  • 午前Ⅱ問題は、正解の選択肢のみ覚える。
  • 時間がもったいないのでノートは取らない。

勉強のやり方を変えるきっかけ

次は、私が勉強方法を変えることになったきっかけについてお話しします。

なかなか合格できず、勉強をやり直し続けた結果、私は勉強を続けることが嫌になりかけていました。

その時考えたことは、「そもそもどうしてこの資格が欲しいのか」ということです。

会社での評価や、報奨金が欲しいというのが資格を取りたい一番の原動力でした。

でもそれだけではなく、自分が選んだエンジニアという道でこれから自分が生きていくために、その実力をつけたいという思いがありました。

私は試験を受ける目的をもう一度見直した結果、ある言葉に従って行動するようになりました。

その言葉とは「自分は資格の肩書きが欲しいんじゃない、肩書きを名乗るだけの実力が欲しいんだ」です。

私はいつも勉強について悩んだら、この言葉を思い出して何をやるか判断しています。

勉強方法を変える「きっかけ」についてお話ししたのは、この目的明確化が最重要だと考えているからです。

目的の明確化は木に例えるなら、根っこと幹の部分です。

私が正しい積み上げができるようになったのは、この木の根っこと幹の部分を見直したおかげです。

ピラミッド型の勉強をするようになった

次は、考え方を変えた私がどういう勉強をするようになったかについてお話しします。

時間はかかっても、きちんと土台から理解しようとするやり方に変わりました。

具体的にやっていることは以下のようなことです。

  • わからない用語は丁寧に調べる。(解説に載っていればそれを確認)
  • 午前Ⅱ問題は、正解の選択肢以外も調べ、覚える。
  • ノートにまとめる。

タワー型の反対のやり方ですね。

ポイントについて2点補足します。

用語の調べ方

用語の調べ方ですが、基本的にはインターネットで検索します。

用語の解説文にはまたわからない用語が出てきた場合は、またその用語も調べます。

例をあげて説明しますね。

「SPF(Sender Policy Framework)」を検索すると、次のような解説文が出て行きます。

SPF (Sender Policy Framework)とは、 電子メールの送信元ドメインが詐称されていないかを検査するための仕組みです。

「日本ネットワークインフォメーションセンター」より引用

この解説文で、「ドメイン」という言葉が分からなければもう一度検索して、これを繰り返し、わからない言葉がなくなるまで調べていきます。

最初は時間がかかって勉強が進まなくなると思いますが、少しづつ知識が繋がってスピードアップします。

ノートにまとめるについて

分からない用語や、覚えたい仕組みをノートにまとめます。

私は自分でまとめたノートを通勤電車の中で見直すようにしていました。

過去問をやる時、1週目でこのノートをしっかり作れば、2週目からはこのノートを参考に問題を解くことができるので進むのが非常に早くなります

私のおすすめは自分のブログを作ってこのノートをブログに書いてしまうことです。

情報処理技術者試験合格におすすめの方法、ブログで学習ノートを作ろう 情報処理技術者試験を20回以上受験し、高度試験7つに合格したはずけいです。 試験の勉強では覚えることがたくさんありますよね。 ...

自由に追記ができますし、いつでもどこでも見ることができるようになり便利です。

ちょっと恥ずかしいのですが、私がプロジェクトマネージャを勉強した時のノートを載せておきます。よかったら参考にしてください。

勉強方法を変えた結果

最後に勉強方法を変えた結果どうなったかをお伝えします。

勉強方法を変えた結果、不合格で翌年もう一度受験する際も、1からやり直しではなく、昨年の続きからと思えるようになりました。

最初は何も覚えていないように感じられても、一度きちんと理解しているので、思い出すのにそれほど苦労することはありません。

タワー型の積み上げと、ピラミッド型の積み上げが1年後にどうなるか私のイメージを絵にしてみたのでみてください。

タワー型の積み上げは完全に崩れてしまい、また1から積み上げなおしです。

ピラミッド型は土台がしっかりしているのでほとんど崩れません

ピラミッド型の勉強の方が最終的には成果が出やすくなり、試験に合格する確率が上がりました。

合格した後も、自分の中に土台が残っています。

使わない知識はどんどん忘れてしまいますが、土台が残っていることで、別の試験や、仕事でふと役に立ったりします。

最後に

いかがだったでしょうか。

試験になかなか合格できず「来年また1から」と思っている方にとって少しでも参考になればうれしいです。

私は、一発合格で取得できた資格よりも、何回も不合格をもらいながらも苦労してとった資格の方が自分にとって価値があると感じています。

めげずに、コツコツとやり続けることが大切です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。