皆さん、こんにちは。はずけいと申します。
今回、私が皆さんにお伝えしたいのは、データベーススペシャリスト試験に合格した時の体験記です。
この資格を取得したのは2019年、私が35歳の時でした。
合格までには6回の失敗があり、7回目の挑戦でようやく合格を勝ち取ることができました。
この長い試験の旅は、私にとって単なる合格以上の意味を持ち、大きな成長の機会となりました。
私がこの試験に挑んだ背景、学習方法の変遷、試験当日の心境、そして合格がもたらした変化。
試験に挑むに至った背景、学習方法の進化、試験当日の経験、そして合格がもたらした変化について、これからデータベーススペシャリストを目指す皆さんに共有できればと思います。
この体験が、皆さんの励みや参考になることを願っています。
受験の背景:挑戦の始まりと再挑戦への決意
応用情報処理技術者の資格を取得したわたしは、次なる挑戦として高度情報処理技術者の道を歩むことにしました。
私の職場では、高度情報処理技術者の第一歩としてデータベーススペシャリストの資格を目指すのが一つの定番コースでした。
その流れに沿い、私もデータベーススペシャリスト試験に臨むことを決意しました。
1回目の試験のことは今でも鮮明に覚えています。
午後2試験の際、あまりの難しさに心が折れ、途中退出してしまったのです。
帰り道は雨で、悔しい気持ちで心をいっぱいにしながら帰宅しました。
試験は最後まで諦めずに臨めば、合格の可能性が残りますが、途中でギブアップし、空白の解答用紙を提出したわたしに合格の可能性はありません。
その後の合格発表まで、わたしは落胆した気持ちを引きずることになり、結果を確認することすらしませんでした。
この経験から、どんなに困難でも試験中に諦めてはならないと心に誓いました。
データベーススペシャリスト試験の難しさに直面し、一時は合格の見込みが立たないと感じ、私は戦略を変更しました。
春の試験では、セキュリティスペシャリストを目指すことに。
高度情報処理技術者の資格を取得すると、会社からの資格手当が増えるため、とにかく早く1つ取得したいという気持ちがありました。
その後、セキュリティスペシャリスト試験に合格し、新たな自信を得て、再びデータベーススペシャリストの資格取得に挑む決意を固めました。
最初の試験で打ちのめされてから4年後のことです。
システムエンジニアとしてのキャリアを考えた時、データベーススペシャリストはどうしても欲しい資格でした。
その難しさは身に染みて理解していましたが、それでも「絶対に合格する」という強い決意を胸に、再び挑戦の道を歩み始めたのです。
準備と学習方法:進化する勉強法
試験に7回挑む中で、私の勉強法は大きく変化しました。
データベーススペシャリストの試験勉強を通してわたしの現在の学習スタイルが確立しました。
特に、どのように時間を配分するか、どんな勉強方法が効果的かという二つの重要な側面で、私のアプローチは進化しました。
学習時間の見直し
まずは学習時間の進化です。
仕事の後や休日の日中に行っていた勉強をやめ、朝の時間を活用することにしました。
試験の3ヶ月前になると、毎日の目覚まし時計を1時間早めに設定し、通常よりも1時間早く出社して、まだ誰もいない静かなオフィスで集中して勉強をするようになりました。
この変更により、忙しい一日の始まりに確実に学習時間を取り入れることができました。
また、仕事後や休日の日中の勉強をやめたことで、プライベートを犠牲にしているという感覚が消え、勉強への苦痛が軽減しました。
しかし、始業時間が近づくにつれてオフィスが賑やかになり、他人の目が気になり始めたため、5回目の受験からは自宅での勉強に切り替えました。
自宅でも朝の静寂を利用して、集中して学習を続けることができました。
学習方法の進化
学習方法における大きな変化は、理解を深める積み上げ型の学習と、過去問を中心とした学習の2点に集約されます。
まず、積み上げ型の学習に関しては、単に解説を読んで理解したと思うのではなく、自分自身が納得するまで徹底的に調べるようになりました。
これにより、知識の理解がより深まり、実際の試験においても応用力が増す結果となりました。
次に、過去問を中心とした学習へのシフトです。
初めはテキストを前から後まで網羅的に学習していましたが、毎年同じテキストをやっているので覚えることは少なくなり、自然と過去問に費やす時間が長くなりました。
過去のわたしは「午後問題は過去問と同じ問題が出るわけではないしな」と考え、過去問の重要性に気がついていませんでした。
しかし、同じ過去問題集を2周、3周と繰り返すことで、学習初期の自分と比べて大きく成長していることに気づきました。
これは、山登りをしていて、ふと振り返ると、気づかないうちに高いところまで登っていたという経験に似ています。
また、午後2試験に関しては、独自の対策を行いましたが、その詳細は別の記事で紹介しています。興味のある方は、下記をご覧ください。
試験当日の経験:頭はフル回転
私が受けたデータベーススペシャリスト試験は、これが7回目の挑戦でした。
高度情報処理技術者試験としては18回目ということもあり、緊張することなくリラックスした状態で試験に臨むことができました。
5回目と6回目に受験した時は午前2試験と午後1試験はクリアしていましたが、午後2試験でわずかな点数不足により不合格となっていました。
今回も午前2と午後1は問題ないと感じ、問題は最後のラスボス、午後2試験でした。
午後2試験には問1と問2があり、問2はデータベースの設計を作成させる長文問題です。
私は毎回、この問2を選択していました。
問2は一つ一つの問題がそれほど難しくなく、時間をかければ高得点が狙えます。
しかし、最大の課題は限られた時間内での解答でした。
試験中は頭をフル回転させ、手を動かし続けるため、非常に疲れる作業です。
時には頭から湯気が出るかのような感覚に陥ることもありました。
全ての高度情報処理試験を経験した中で、データベーススペシャリスト試験後の疲労感は最も大きかったです。
試験終了後、疲れ果てながらも家路につきましたが、実力を出し切ることができたという達成感がありました。
出来栄えについては、午後2試験がギリギリ合格ラインにあるかどうかという感触を持っていました。
合格の瞬間:苦労の末の喜び
試験日から約2ヶ月後、合格発表の日がやってきました。
家に帰り、緊張の中で合格発表のWebサイトを開きました。
「今度こそ受かってくれ」という祈るような気持ちでページを開くと、そこには待ち望んだ「合格」という文字が輝いていました。
特に心配していた午後2試験も、今までにない高得点で突破していたのです。
長い間の努力が実を結び、一番欲しかった「データベーススペシャリスト」という称号をついに手に入れることができました。
その瞬間、苦労の末に合格できたことの喜びが心を満たしました。
この嬉しい報告を妻に伝えると、彼女も「良かったね」と一緒に喜んでくれました。
これまでの挑戦と努力が報われた、忘れられない瞬間でした。
アドバイスと推奨:午後2問題の攻略
データベーススペシャリスト試験、そして他の高度情報処理技術者試験において、最大の難関は午後2問題です。
特にデータベーススペシャリスト試験の午後2試験は、問題文と設問の量が多く、これを攻略することが合格への鍵となります。
午後2問題を攻略するためには、まずは過去問を繰り返し解くことで地力を高めることが重要です。
そして、自分なりの解き方や攻略法を見つけ出すことが必要になります。
この過程では、私や他のデータベーススペシャリスト合格者の意見や経験を参考にすると良いでしょう。
最後に:挑戦を続ける勇気
データベーススペシャリスト試験は、多くの方にとって高い壁のように感じられるかもしれません。
中には挑戦を諦めようとしている方もいるでしょう。
わたしは7回の受験の過程で、データベースの問題を何度も繰り返し解きました。
午後2問題をやり込んだおかげで、システムの仕様を聞くだけでデータベース設計が思い浮かぶようになりました。
この能力は実際の業務で大いに役立っています。
挑戦の過程で得たこのスキルは、苦労して取得した価値があると感じています。
私からのアドバイスは、諦めずに努力し続けることです。
継続的な努力によって、実力は確実に上昇します。
諦めずに挑戦を続ければ、いつかは合格の瞬間が訪れます。
どうか諦めずに頑張ってください。
あなたの努力が実を結ぶ日が来ることを心から願っています。