わたしと情報処理

情報処理技術者試験の失敗体験とその教訓

こんにちは、私の名前は「はずけい」です。システムエンジニアとして15年のキャリアを積み上げ、基本情報処理技術者からITストラテジスト、PMPまで、多くの資格を取得してきました。今日は、新卒の時から25回以上情報処理技術者試験を受け続けてきた私が、その中で犯した失敗と、その失敗から得た教訓を共有したいと思います。

失敗1:午後2の勉強不足

私が初めて情報処理技術者試験に挑んだとき、知識の習得を優先するあまり、午後2試験の勉強があまりできていない状態で試験に臨んでしまいました。結果は予想通り、午後2の学習が足りていなかったため歯が立たず、途中退出する結果となってしまいました。

教訓:学習計画の重要性

この失敗から学んだ教訓は、学習計画を立てて、過去問を中心に全体を網羅するように学習することが大切だということです。特に、午後2試験が試験の本丸であることを認識し、午後2の学習時間が最も多くなるように計画を立てることが重要です。午後2試験は、単に知識を問うだけでなく、その知識をどう活用するかを問うため、十分な準備が必要です。

失敗2:高度情報処理を受験する順番を間違えた

高度情報処理は複数あるが、その名前からどのような試験なのか判断できないものも多いです。私の場合、初期の段階で自分の専門外のネットワークスペシャリストを受験してしまい、その難しさに大変苦労しました。逆に、ITサービスマネージャの試験は自分の業務と親和性が高く、学習がしやすく、実際の業務にも役立ったので、もっと早く受験しておけば良かったと感じています。

教訓:試験の選択と順番

教訓としては、各試験の概要を理解して、自分が次にどの試験を受けるのかを見定めることが重要です。自分の業務と親和性が高い試験から受けることで、学習がしやすく、実際の業務にも役立つ可能性が高まります。特に、自分の業務と直結した試験は、学習のモチベーションアップにもつながります。

下記の記事は、試験をよりわかりやすくイメージして、どの順番で受ければ良いか私の考えを記載しています。ぜひ参考にしてください。

失敗3:勉強は質よりも量だと思っていた

情報処理技術者試験を受験し始めた当初、私はとにかく勉強で大切なのは量だと思っていました。消化した問題の数が大切だと考え、理解しないまま、問題の量をこなして、過去問が1冊終わった後は、別の予想問題集に手を出していました。わからなかった問題は答えだけを見てなんとなくわかった気になっていましたが、実際には理解できていませんでした。勉強の歯車が噛み合わずスリップしていたのです。この結果、試験当日には理解しないまま問題の数だけをこなしても実力は上がらないことを痛感しました。

教訓:質の高い学習

この経験から学んだ教訓は、質の高い学習と理解の深化が重要であるということです。問題を解くだけでなく、その背後にある理論や原理を理解し、それを自分の言葉で説明できるレベルまで深めることが必要です。そのためには、「資格の肩書きを求めるのではなく、その資格を名乗るだけの実力をつける」ということに主眼をおいた学習が必要です。具体的には、わからないことは自分の腑に落ちるまで調べ、理解したことをアウトプットするようにしました。

失敗4:休日の詰め込み学習

私は長い間、社会人の勉強は休日にやるものだと思い込んでいました。そのため、平日は仕事に専念し、休日になると一気に勉強を詰め込むというパターンを繰り返していました。せっかくの休日を犠牲にしたにもかかわらず、この方法には大きな問題がありました。

一つ目は、勉強と勉強の期間をあけすぎると、覚えたことを忘れてしまうということです。一週間のうち、大半の日を勉強から遠ざかっていると、前回学んだ内容を思い出すだけで時間を取られ、非常に非効率でした。

二つ目は、一回の勉強時間を長くとっても集中できる時間は限られており、これもまた非効率であるということです。長時間勉強し続けると、次第に集中力が落ち、理解力も低下します。結果として、時間はかかるけれども、それほど効果的な学習ができていないという状況に陥りました。

教訓:毎日の学習習慣

これらの経験から学んだ教訓は、毎日短時間でも良いので勉強する習慣をつけることが大切だということです。私のおすすめは毎朝30分から1時間の学習時間を確保することです。朝であれば邪魔が入ることがなく、毎日確実に学習時間を確保できます。最初の頃は苦痛かもしれないが、21日間頑張って習慣化できれば苦痛ではなくなります。このように毎日少しずつ学習することで、知識を定着させ、長期的な視点での学習効果を高めることができます。

ある程度(月80時間程度)の残業があっても、この方法で私は仕事と学習を両立することができました。

失敗5:試験会場に時計を持っていかなかった

試験を受ける時に残り時間がどれくらいあるかわからないのはとても不利です。私が経験する限り、最近の試験会場には時計がありません。私は初めて試験を受けたとき、この事実を知らず、試験中に時間を確認する手段がないことに気づきました。それは、試験の進行に大きな影響を与えました。

教訓:試験には時計を持参する

教訓として試験には必ず時計を持っていくこととしました。私のおすすめはアラーム機能のない電波時計です。試験の開始、終了の瞬間が正確にわかるので、試験の進行をスムーズに行うことができます。

試験の開始と終了時間が秒単位でわかることは意外と重要です。試験開始前に開始の合図を今か今かと待つ時間で消耗することがなく、試験開始の瞬間から集中して問題に取り組むことができます。また、試験終了直前に答えを書き直す時間があるかを正確な残り時間を元に判断できます。これにより、試験時間を最大限に活用し、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

失敗6:2つの資格を同時進行

PMPの試験を受けることになり、情報処理技術者試験も受験チャンスを無駄にしたくなかったので、両方勉強して受験しました。しかし、集中して学習できる時間は限られており、その貴重な時間を取り合ってしまうので、両方とも中途半端になってしまったのです。

教訓:一度に勉強する資格は一つ

教訓としては一度に勉強する資格は一つとすること、「二兎を追うものは一兎も得ず」であるということを学びました。

まとめ

情報処理技術者試験は、多くの人が挑戦し、多くの人が失敗を経験します。私もその一人で、多くの失敗を経験しました。しかし、その失敗から学んだ教訓があるからこそ、今の私があります。失敗は決して恐れるものではなく、それを乗り越えることで成長できるチャンスです。私の失敗体験とその教訓が、あなたの情報処理技術者試験の挑戦に少しでも役立つことを願っています。