こんにちは、私の名前は「はずけい」です。39歳のシステムエンジニアとして、15年のキャリアを積み重ねてきました。
基本情報処理技術者から始まり、応用情報処理技術者、データベーススペシャリスト、そしてネットワークスペシャリストまで、多くの資格を取得してきました。
今回、私が特に思い入れの深いネットワークスペシャリスト試験について、合格体験記をお届けします。
私がこの資格を取得したのは2014年、30歳の時でした。5回の挫折を経験した後、6回目でようやく合格の喜びを手にすることができました。
このページを開いたあなたは、恐らくネットワークスペシャリストの合格を目指していることでしょう。
私の経験があなたの参考になれば幸いです。
私が経験した失敗と成功、そしてそこから学んだ教訓を共有することで、あなたの合格への道が少しでも明るく照らされることを願っています。
それでは、私が歩んだネットワークスペシャリスト合格への道のりを、ここにご紹介しましょう。
受験の背景
私が高度情報処理技術者試験の世界に挑戦し始めた時、最初に選んだ試験がネットワークスペシャリストでした。
当時の私の業務はプログラミングがメインで、ネットワークの分野は直接的には関係していませんでした。
しかし、自分の専門分野とは異なるものの、ネットワークに対する興味は強くありました。
また、私の周りにはネットワークスペシャリストの資格を持っている人がいなかったため、この資格には希少価値があると考えました。
そんな中、試しに受験したネットワークスペシャリスト試験の1回目で、たまたま出来が良く、合格に近づくことができました。
その結果、「これなら、しっかり勉強して後、2、3回勉強すれば受かる」という間違った認識を持ってしまいました。
この後、私は想像もしていなかった困難に直面することになります。私のネットワークスペシャリストへの道は、予想外に険しいものとなったのです。
準備と学習方法
ネットワークに関する知識がほとんどなかった私は、まずネットワークの仕組みを理解することから始めました。
ネットワークがどのようにつながるのかをわかりやすく解説したテキストを中心に、学習を進めていきました。
6年間も同じテキストで学習を続けた結果、本は使い込まれた状態となり、内容についてもほとんど理解できるようになりました。
しかし、実際の試験では、理解した知識を活かすことができず、太刀打ちできない状態が続いていました。
特に午後2試験では、問題の意味を完全に理解することができず、解答欄を全て埋めることができていませんでした。もちろん結果は不合格です。
テキストは理解していても、それらが組み合わさった応用問題では、どの技術がどこに使われているのか把握することが難しかったのです。
私はネットワークの業務に携わっていなかったため、現場の実際の業務と絡めて理解することができず、机上の勉強だけでは効率が悪いと感じていました。
学習は試験の3ヶ月前くらいから開始していましたが、学習期間はわたしにとって非常に苦痛な期間でした。
この試験にどうしても合格したかったので、自分の空いている時間は全て勉強するくらいの気持ちでいました。
仕事が終わって家に帰ってから勉強しました。
体は疲れており、ゲームをしたい、アニメをみたいといった欲望を抑えられず、あまり身の入った勉強はできませんでした。
週末になると図書館で勉強しました。
図書館では、時には5時間集中して勉強できることもあれば、1時間しか勉強できずに悔しい気持ちのまま帰宅することもありました。
この時の学習方法はプライベートを犠牲にしているという感覚が強く、また、学習効率も悪かったと感じています。
5年目、6年目あたりは仕事終わりではなく、朝の時間を使って勉強するようになりました。
この頃のわたしは早起きが苦手で、目覚ましがなってもすぐに止めて二度寝をしてしまうのでした。
二度寝をして、学習時間を逃すたびに「今日もできなかった」と自己嫌悪に陥っていました。
二度寝の対応策として、目覚ましがなったらとにかくベットから転げ落ちて床で寝るようにしていました。
硬く冷たい床の上でも眠れるくらいに眠いのなら、二度寝してしまう自分を少しだけ許せる気がしました。
試験当日の経験
6回のネットワークスペシャリスト試験を通して、私は常に緊張と苦痛の中にいました。
高度情報処理試験に慣れていなかった私は、毎回緊張した状態で試験に臨んでいました。
午後2の試験では、問題の意味がさっぱりわからず、解答欄を埋めることができないまま終わることが多々ありました。
あまりに内容がわからないので、途中退出したいと思ったことも何度もあります。
テキストをしっかり理解していたにも関わらず、どうしてこんなにできないのかという悔しい気持ちでいっぱいでした。
きっとこの試験は普段実務でネットワークに触れている人でなければ受からないのだと思いました。
ネットワークスペシャリストの試験は、私にとって毎回、休日を1日潰して絶望するような憂鬱な時間でした。
合格した6回目の試験の時は、あまりに成果が上がらないので「今回で最後にしよう」と思っていました。
しかし、最後の試験だけは、いつもと違い解答欄を埋めることができ、少し期待できるぞと思いました。
合格の瞬間
5回の試験を経て、毎回不合格の文字に打ちのめされていた私は、6回目の合格発表の時に非常に緊張していました。
今回もダメかもしれないという不安と、もしかしたら合格しているかもしれないという期待が私を緊張状態にしていました。
ネットで合格発表を確認し、合格だとわかった瞬間は本当に嬉しかったです。
思わず飛び上がって喜び、何度も合格の画面を確認しては何度も喜びました。
ネットワークスペシャリストは今回で最後にしようと思っていたので、まさに棚からぼたもちのような幸運でした。
この合格により、セキュリティスペシャリストに続き、2つ目の高度情報処理技術者を取得した私は、システムエンジニアとして本当の一人前になった気分でした。
一方で自分にはネットワークスペシャリストを名乗るだけの実力がないのではないかとも感じ、少しだけ後ろめたい気持ちもありました。
しかしながら、6年間も試験を受け続けたことで、最初の頃に比べるとネットワークに関する知識は格段に深まっていました。
この長い道のりを経て、ようやく手にした合格は、私にとって計り知れない価値があるものでした。
アドバイスと推奨
ネットワークスペシャリストは高度情報処理の中でも、最も難易度の高い試験の一つです。覚えることが多く、記述式問題のレベルも高いため、合格には相応の努力が必要です。
私の勉強法の失敗から、合格を目指す方へ2点のアドバイスをします。
1. テキスト中心の学習から脱却
私の最大の失敗は、テキストばかり読んで、過去問の勉強をあまりしなかったことです。
ネットワークに関する理解は重要ですが、テキストだけでは午後2問題に太刀打ちできません。
テキストは流す程度にして、過去問を解きながらわからないところを調べて実力を上げることが合格への近道です。
2. 毎日の学習を習慣化
学習は週末にまとめて行うのではなく、短時間でも毎日行うことをおすすめします。
特に朝の時間は学習効率が高いため、うまく活用しましょう。
毎日コツコツと学習することで、知識が定着しやすくなります。
最後に
このネットワークスペシャリストの資格試験は、私にとって非常に長く、そして辛い道のりでした。
今振り返ると、非効率的な学習方法で時間を過ごしてしまったことに多くの反省点があります。
しかし、その苦労が私を成長させました。
この試験での経験は、筋トレのように私の「学習筋」を鍛え上げ、他の資格試験への合格に大きく寄与しました。
諦めずに粘り強く学習することで、筋トレのように自分の地力が上がっていくことを実感しました。
そして、それが効率的な学習方法を見つけるきっかけとなりました。
現在、試験に向けて苦労している皆さんへ。その苦労は決して無駄ではありません。
それぞれの挑戦が、あなたを成長させる貴重な経験となるでしょう。
私は皆さんの合格を心からお祈りしています。
どんな困難にも負けず、最後まで頑張ってください。