試験の解説

高度情報処理技術者試験ってどんな試験?20回受験した私が解説

情報処理技術者試験に落ち続けながらも20回以上受け続け高度試験6つを取得できたはずけいです。

この記事では、高度情報処理技術者試験について全体像を説明します

これから試験を受けようとしている方はこのページを読むだけで、高度情報処理技術者試験がどんな試験なのか基礎的な知識を取得できるようになります。

受験経験がある方は新しい発見があるかもしれません、よろしければ、復習がてら見ていってください。

それでは解説していきます。

試験の概要

まずは試験の基本的な情報をお伝えします。

高度情報処理技術者試験とは、情報処理技術者を対象とした高度な知識・技能を問う国家資格です。

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が監督する情報処理技術者試験のレベル4に相当します。

同じ情報処理技術者試験の中でもメジャーな、基本情報処理技術者はレベル2、応用情報処理技術者はレベル3と定義されています。

はずけい

情報処理技術者試験の最高峰ですね。

IPA公式情報処理技術者試験ページはこちらになります。

試験区分

試験は分野ごとに下記の9つの区分に分かれています

試験名略号試験日程
ITストラテジスト試験ST春期
システムアーキテクト試験SA春期
プロジェクトマネージャ試験PM秋期
ネットワークスペシャリスト試験NW春期
データベーススペシャリスト試験DB秋期
エンベデッドシステムスペシャリスト試験ES秋期
ITサービスマネージャ試験SM春期
システム監査技術者試験AU秋期
情報処理安全確保支援士試験SC春期、秋期

「略号」というのは試験区分を2文字のアルファベットで表したものです。

試験日程については次の段落で説明しますね。

試験日程

試験日程は4月に行われる春期試験と、10月に行われる秋期試験の2種類があります。

試験の申し込みから合格発表のスケジュールは、下記のようになっています。

日程春期試験秋期試験
申し込み期間1月〜2月7月〜8月
試験日4月のいずれかの日曜日10月のいずれかの日曜日
合格発表6月下旬の金曜日、正午12月下旬の金曜日、正午

試験会場

受験会場は、自宅に郵送されてくる受験票に記載されています。

試験申し込みの際、試験会場を都道府県単位で指定し、その条件を元に自動的に決定されます。

受験料

受験手数料は7,500円(全試験共通)です。

試験当日の持ち物

必須の持ち物は下記になります。

  • 受験票
  • シャープペンシル
  • 消しゴム
  • 時計
はずけい

受験票には自分で証明写真を貼る必要があります。

下記も試験期間中、机上に置くことが許可されています。必要に応じて準備しましょう。

  • 黒鉛筆
  • 鉛筆削り
  • 定規
  • ハンカチ
  • ポケットティッシュ
  • 目薬

試験内容

次に試験内容について解説します。

試験時間

試験時間は下記のようになっています。

午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱ
試験時間9:30〜10:20(50分)10:50〜11:30(40分)12:30〜12:00(90分)14:30〜16:30(120分)

出題形式と問題数

午前試験の出題形式は下記のようになっています。

午前Ⅰ出題形式午前Ⅰ問題数午前Ⅰ出題形式午前Ⅰ問題数
高度試験全て多肢選択式
(四肢択一)
共通問題
30問多肢選択式
(四肢択一)
25問

午後試験の出題形式は下記のようになっています。

午後Ⅰ出題形式午後Ⅰ問題数午後Ⅱ出題形式午後Ⅱ問題数
ITストラテジスト試験記述式4問から2問選択論述式3問から1問選択
システムアーキテクト試験記述式4問から2問選択論述式3問から1問選択
プロジェクトマネージャ試験記述式3問から2問選択論述式2問から1問選択
ネットワークスペシャリスト試験記述式3問から2問選択記述式2問から1問選択
データベーススペシャリスト試験記述式3問から2問選択記述式2問から1問選択
エンベデッドスペシャリスト試験記述式3問から2問選択記述式2問から1問選択
ITサービスマネージャ試験記述式3問から2問選択論述式2問から1問選択
システム監査技術者試験記述式3問から2問選択論述式2問から1問選択
情報処理安全確保支援士試験記述式3問から2問選択記述式2問から1問選択

出題範囲

試験の出題範囲はIPA公式の試験要領を参照してください。

こちらのページからアクセスできます。

合格基準

午前Ⅰ〜午後Ⅱ全ての試験に合格することで試験合格となります。

午前試験は100点満点中、60点で合格となります。

午後試験(記述式)の場合100点満点中60点で合格となります。

午後Ⅱ試験(論述式)の場合ランクAで合格となります。

午後Ⅱ試験(論述式)のランク

ランクA:合格水準にある。

ランクB:合格水準まであと一歩である。

ランクC:内容が不十分である。問題の趣旨から逸脱している。

ランクD:内容が著しく不十分である。問題文の趣旨から著しく逸脱している。

はずけい

午前Ⅰは試験名助成度があります。

合格の重要ポイントなので有効に活用しましょう!

午前Ⅰ免除制度

下記3つの条件のいずれかを満たすことで、最長2年間、午前Ⅰ試験が免除となります。

①応用情報処理技術者試験に合格する

②高度情報処理技術者試験を受験し午前Ⅰ試験に合格する。

③高度情報処理技術者試験に合格する。(午前Ⅰ免除で合格した場合もOK)

最後に

高度情報処理技術者試験の全体像をつかんでいただけたでしょうか。

「こんなことも知りたい!」といったご意見があれば、是非「お問い合わせ」からご連絡ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。