こんにちは、はずけいです。39歳のシステムエンジニアとして、15年以上のキャリアを積んできました。私はこれまでに、8つの高度情報処理を取得しました。今回は、プロジェクトマネージャ試験の合格体験を皆さんと共有したいと思います。
2020年、私は36歳の時にプロジェクトマネージャ試験に挑戦しました。そして、なんとその試験を一発合格することができたのです。
この合格体験記では、試験の準備方法、当日の経験、そして合格後の感想まで、私が歩んだ道のりを詳細にお伝えします。
プロジェクトマネージャ試験の合格を目指す皆さんにとって、一つの指針となれば幸いです。それでは、私のプロジェクトマネージャ試験合格の旅を始めましょう。
受験の背景:新たな挑戦への一歩
2019年の春、私はデータベーススペシャリスト試験に合格し、その後情報処理技術者試験から離れることを決めました。
しかし、時間が経つうちに心変わりし、再び情報処理技術者試験への挑戦を決意しました。
この時の経緯や心境については、別の記事に記載していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
次に目指すべき資格として選んだのは、プロジェクトマネージャ試験でした。
この選択は、残された資格の中から自分の現在の業務に最も近いものを選ぶ、いわば消去法によるものでした。
正直なところ、わたしは自分がこの試験に挑戦するにはまだ早いと感じていました。
プロジェクトリーダーとしての経験はありましたが、プロジェクトマネージャとしての直接的な経験はなかったからです。
プロジェクトマネージャ試験は、高度情報処理技術者試験の中でも特に憧れの資格です。
私もいつかはこの資格を取得したいと思っていました。
この挑戦には時間がかかるだろうと覚悟を決め、私は新たな旅路に足を踏み出しました。
準備と学習方法
学習のアプローチ
プロジェクトマネージャ試験の準備のため、私は試験の3ヶ月前から学習を始めました。
毎日の朝1時間を勉強時間として確保し合計の学習時間は95時間となりました。
学習方法としては、まずPMBOKの本を一読し、その後は過去問を中心に学習を進めました。
3年分の過去問題集を2回繰り返し解くことで、試験内容を深く理解しました。
午前2試験の対策
プロジェクトマネージャ試験の午前2部分では、PMBOKに関連する問題が多く出題されます。
PMBOKを完全に覚える必要はありませんが、重要なポイントを理解することが重要です。
わたしは、PMBOKの本を読んだ後、過去問を解く際にPMBOKに関連する問題が出るたびに、本を参照しながら詳細な内容とその全体の位置づけを確認しました。
また、自作のノート(ブログ)に知識をアウトプットすることで、理解を深めました。
午後2試験の対策
論文の書き方については、以前システムアーキテクト試験で学んだ経験を活かしました。
プロジェクトマネージャとしての直接的な経験はなかったものの、過去のプロジェクト経験を基に、問題や対応策を思い出しながら論文を書きました。
また、プロジェクトマネージャの視点を想像しながら、実際の経験を論文に反映させました。
論文試験の勉強では、2つのポイントに注意しました。
一つは、論文の題材として実際に経験したプロジェクトを選ぶこと。
もう一つは、同じ設問に対して異なる内容の論文を2本書くことでした。
これは非常に困難でしたが、どんなお題にも対応できる自信をつける良い機会となりました。
試験直前は、時間配分を考慮しながら論文を書き、本番に向けて仕上げていきました。
おすすめの過去問題集
試験当日の経験
2020年秋、私はプロジェクトマネージャ試験に臨みました。
この年は、春の試験がコロナウィルスの影響で中止され、秋の試験は再開後初めてのものでした。
会場では全員がマスクを着用し、通常よりも少ない受験者が緊張感の中で試験に臨んでいました。
プロジェクトマネージャ試験を初めて受験して、印象的だったのは、若い受験者が多かったことです。
彼らは現役で活躍しているマネージャーというよりは、これからプロジェクトマネージャを目指す方々のように思われました。
試験は定刻に始まりました。
私はこれが情報処理技術者試験としては23回目の受験なので、緊張することなく、自分の実力を発揮することに集中できました。
午前2試験では、過去問の出題が多く、自信を持って解答できました。
午後1試験では、いくつかの問題に勘で答えましたが、全体的には順調に進めることができました。
そして、試験のクライマックスである午後2試験。
ここまでのパフォーマンスが良かったため、一発合格の可能性が見えてきました。
試験中はあまり合格を意識しないようにしていましたが、その時ばかりは合格の2文字が頭をよぎりました。
問題文を見た瞬間、過去のプロジェクトがぱっと思い浮かびました。
わたしがプロジェクトリーダーとして参加したプロジェクトでしたが、自分がプロジェクトマネージャだったことにして記載しました。
文章の構成には予想以上に短い時間で終わり、その後の論文作成もスムーズに進めることができました。
プロジェクトマネージャとしての視野はやや狭かったかもしれませんが、設問には的確に答えることができました。
試験を終えた時、私は自分の実力を存分に発揮できたという満足感と、合格への期待を胸に、帰路につきました。
合格の瞬間
合格発表の日、仕事を終えて家に戻ると、わたしの心は期待と緊張でいっぱいでした。
長年の試験経験により、試験自体には慣れていたものの、合格発表を目の当たりにする瞬間だけは、いつも心臓が高鳴ります。
家に着くなり、私はパソコンを開き、合格発表のページへと急ぎました。
画面に自分の受験番号を入力し、画面が切り替わると、そこには待ち望んでいた「合格」という文字が輝いていました。
その瞬間、わたしは思わずガッツポーズをし、「やった!」と心の中で叫びました。
長年の憧れであったプロジェクトマネージャの資格をついに手に入れたのです。
資格報奨金を獲得した喜びも重なりました。
しかし、一方で、この難関とされる資格を意外とあっさりと取得できてしまったことに、少し拍子抜けする感覚もありました。
私は自分に問いかけました、「こんなに簡単に受かってしまって良いのだろうか?」と。
しかし、それは私の努力の賜物であり、長年の経験と学習の成果だったのです。
アドバイスと推奨
プロジェクトマネージャ試験に関して、私からのアドバイスと奨励をお伝えしたいと思います。
まず、この資格はプロジェクトマネージャとしての実務経験がなくても、十分に合格を目指すことができます。
もし「プロジェクトマネージャの経験がないから」という理由で受験をためらっている方がいれば、私の経験を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。
実際に受験してみると、意外と若い受験生が多いことに気づくはずです。
これは、プロジェクトマネージャとしてのキャリアをこれから築いていく方々が多いことを示しています。
学習方法については、過去問を繰り返し解くことが非常に重要です。
これにより、実力の底上げが可能になります。
また、PMBOKに関しては、単に読むだけでなく、設問を解きながら、その内容がPMBOKの全体像のどの部分に関連しているかを意識することが大切です。
ノートにまとめるなどして、徐々に全体像を組み立てていくと、知識がより深まります。
午後2の論文試験に関しては、特に論文試験に慣れていない方は、適切なテキストを購入して学習することをお勧めします。
おすすめの論文テキスト
ポイントは、プロジェクトマネージャの視点で設問に答え、設問で聞かれていることに正確に回答することです。
これにより、実際の試験での論文作成がスムーズになります。
最後に
最後に、このプロジェクトマネージャ試験の合格体験を皆さんと共有できたことを嬉しく思います。
長年の夢だったこの資格を手に入れた時の喜びは、私の人生の中で忘れられない瞬間の一つとなりました。
この経験を通じて、目標に向かって努力し続けることの大切さを改めて実感しました。
そして、この記事を読んでいる皆さんにも、ぜひプロジェクトマネージャ試験への挑戦をお勧めします。
不安や迷いがあるかもしれませんが、一歩を踏み出すことで新しい可能性が開けます。
私の体験が、皆さんの一助となれば幸いです。
皆さんの挑戦を心から応援しています。夢に向かって、一緒に前進しましょう!