こんにちは、はずけいです。わたしは新入社員で入社してから16年情報処理技術者試験を受験し続けてきました。
現在は、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者に加え、8つの高度情報処理の資格を取得するに至りました。
この道のりの中でわたしは一度、資格試験を続けることをやめようと思ったことがあります。
それは、資格試験を続けるだけの自分の将来に危機感を覚えたからでした。
しかし、わたしは考えを改め、もう一度歩き出す決断をしました。
今回は、一度、情報処理技術者試験をやめようと思った時のわたしの気持ちと、考えを改めて、続けようと思った時のわたしの気持ち、そこから得られた結果を元にアドバイスします。
資格試験をいつまで受けるべきか、どのように自分のキャリアを形成していくべきかについて悩んでいる方々にとって、一つの参考になるかもしれません。
私の経験が、皆さんの決断の助けになれば幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。
転換点について
試験を一時中断した理由
私が情報処理技術者試験の受験をやめようと決意したのは、自分の将来に対する危機感が原因でした。
当時、私は大手企業に客先常駐として勤めており、その企業の技術部の社員たちの高い意識に触れる機会が多かったのです。
彼らは技術カンファレンスに積極的に参加し、新しいフレームワークやツール、開発手法を学んで、それを社内で共有し、実務に活かしていました。
一方で、私は資格取得のための勉強に専念していましたが、それが直接的に仕事の変化につながることはありませんでした。
世の中ではAIやビッグデータの活用、スマートフォンを用いた新しいサービスなど、技術は日々進化しており、多くのエンジニアがそれぞれの専門分野で最新の技術を追いかけていました。
そんな中で、資格の勉強だけに集中していた私は、まるで時代に取り残されたような感覚に陥りました。
確かに資格の勉強を通じて、私の技術力は向上していたかもしれません。
しかし、それが仕事において大きな変化をもたらすことはなかったのです。
この状況に直面し、「意識の低いエンジニア」というレッテルを自分に貼ってしまい、深い危機感を感じるようになりました。
そして、もっと最新の技術を学ばなければと強く思うようになったのです。
高度情報処理を中断
2019年、長い間苦戦していたデータベーススペシャリストの試験にようやく合格しました。
これにより、私の高度情報処理技術者試験への取り組みに一区切りがつきました。
この成功を機に、私は資格の勉強を一時休止し、自分自身を「意識低い系エンジニア」というレッテルから解放するために、新しい学習に挑戦することを決意しました。
その新しい挑戦とは、英語と機械学習の独学でした。
これらのスキルは、現代の技術業界において非常に重要であり、私はこれらを学ぶことで自分のキャリアに新たな価値を加えることができると考えました。
しかし、残念ながらこの新たな学習の道は長くは続きませんでした。私はこれらの分野を学ぶ明確な目的を持っていなかったため、やがて学習を中断してしまいました。
この失敗は、目的の不在によるものでした。目的がなければ、どんな学習も持続することは難しいのです。
資格の勉強以外にも、自分でウェブサイトを作成したり、ブログを始めたりするなど、さまざまな試みを行いましたが、自分が進むべき道を見つけることはできませんでした。
最終的には、自分が何に時間を使うべきかを再検討することになったのです。
再び高度情報処理の道へ
再検討の結果、わたしはもう一度情報処理技術者試験の世界に戻ることにしました。
「40歳までに情報処理技術者試験をすべて取得する」という明確な目標をたててそれに向かって挑戦していくことに決めました。
この決意に至ったのには、いくつかの重要な理由がありました。
やりたいことが他になかった
当時の私は「これがやりたい」と心から思えるものを見つけることができませんでした。
目的がなければ、何事もうまくいかないことは、これまでの経験から学んでいました。
得意分野を放棄するのはもったいないと思った
情報処理の試験に粘り強く挑戦し、資格を取得することが、他の人にはない私の得意分野であることに気づきました。
せっかくの得意分野を放棄してしまうのは、もったいないと感じました。
父からの手紙
当時迷っているわたしに、父からの手紙が届きました。
そこにはこんなことが書いてありました。
「何か一つでいい、自信を持てるもの、誇れるものを作り上げてください。それが人生の支えになります」
わたしが誇れるのは資格をたくさん持っていること、それだけでした。
父の手紙がわたしの決断を後押しする大きな要因の一つとなりました。
本当に資格試験は無駄なのか、自分自身で確かめようと思った
資格取得の意義を自分自身で確かめたいという思いもありました。
山登りで言えば、山頂の景色は山頂に立った人にしか見えません。
情報処理技術者試験の「5合目」にいた私は、山頂に何があるのかを自分の目で確かめる必要があると感じました。
これらの理由から、私は再び情報処理技術者試験の道を歩むことを決意しました。
験再挑戦の結末:合格ラッシュ
私が情報処理技術者試験への再挑戦を選んだ結果、わずか4年間で4つの高度情報処理技術者試験に合格するという合格ラッシュを経験することができました。
以前の11年間で同じ数の資格を取得したことと比較すると、その成果の大きさが際立ちます。
この大きな成果は、今まで苦労してきた道のりがあったからこそ得られたものです。
苦労してきたことが花開くという貴重な成功体験をすることができました。
皆さんへのアドバイス
私がこれまでの経験から学んだことを踏まえ、高度情報処理技術者試験に関するいくつかのアドバイスを提供します。
- 個人の興味と優先順位を重視: もし自分が学びたいことや挑戦したいこと、情熱を注ぎたい趣味があるなら、それらを資格取得よりも優先させることをお勧めします。資格取得は多くをもたらしますが、全てではありません。
- 効率的な資格取得戦略: タイムパフォーマンスを最大化したい場合、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者、そして高度情報処理技術者試験のうち1つを取得することが最適です。これらの資格は、資格手当の受領、上司からの評価、転職市場での有利さ、業務への貢献、自信の向上など、多くのメリットをもたらします。特に、高度情報処理技術者試験を取得すると、これらのメリットはさらに大きくなります。
- 全取得への挑戦を支持: 私のように全ての資格を取得しようと考えている方を応援します。諦めずに続けることで、大きな成長と達成感を得られるでしょう。
まとめ
今回は、私が資格試験をやめようとした時の経験を記事にしてみました。
私が一番伝えたいのは、時間をかけて毎日少しずつ積み上げる行為が、大きな可能性を持っているということです。
長年にわたるコツコツとした努力の結果、凡人の私でも高度情報処理技術者試験を8つ取得することができました。
積み上げるものを失敗しても構いません。努力してきたことは決して無駄にはなりません。方向転換しても、進み続けることが大切です。
資格取得の道は一つの選択肢に過ぎませんが、自分に合った道を見つけ、一歩一歩前進していくことが何よりも重要です。あなたのキャリアにおいて、私の経験が少しでも役立つことを願っています。
皆さんの成功を心からお祈りしています。