こんにちは、はずけいです。
高度情報処理技術者試験は、IT技術者のスキルを証明する国家試験として多くの方々に挑戦されています。
私自身もこの試験に20回以上挑戦してきました。
この記事では、私の経験をもとに、午後1試験の攻略法をシェアします。
高度情報処理技術者試験、午後1試験とは
高度情報処理技術者試験は、以下のカテゴリーに分かれています。
- ITストラテジスト
- システムアーキテクト
- プロジェクトマネージャ
- ネットワークスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- ITサービスマネージャ
- システム監査技術者
これらの試験は4部構成であり、午前1、午前2、午後1、午後2のセクションから成り立っています。
午後1試験の特徴
- 記述式の試験形式で、複数の問題から一つを選んで回答します。
- 専門的な問題文を解釈し、設問に答える形式となっています。
- 知識だけを問う問題は少なく、それぞれの試験に即した専門的な問題文を読み解き、設問に回答します。
- 合格基準は100点満点中60点。ただし、各問題の具体的な配点は公表されていません。
試験の勉強方法
午後1の勉強方法は過去問一択です。
ひたすら問題を解いて、答え合わせをしましょう。
学習のポイント
学習のポイントは3つあります。
わからない問題があってもすぐに答えを見ない
もし問題がわからなくても、すぐに答えを参照するのは避けましょう。
答えを見ることで一時的に理解したと感じるかもしれませんが、実際には問題を解決する能力が養われていないため、実際の試験で同様の問題に直面した際に解答できなくなる可能性があります。
最初は時間がかかってもいいのでじっくり解く
最初のうちは、1問解くのに1時間以上かかることも珍しくありません。
時間がかかってもいいので、問題文を何回も読み直して、なるべく未回答の部分がない状態にしてから、答え合わせするようにしましょう。
問題文を何度も読んで自分なりの答えを探すときに実力が向上しています。
悩む時間を大切にしましょう。
時間を意識するのは、本番試験間近になってからでOKです。
指定した文字数で回答する練習をしておく
試験では「○○文字以内での回答」という指定がされることがよくあります。
学習の際、この文字数制限を守ることを軽視しがちですが、しっかりと指定された文字数内での回答練習を行うことが重要です。
特に、40文字などの長い文字数制限がある場合、本番での回答作成に時間がかかり、試験時間を無駄にするリスクが高まります。
試験当日のアプローチ
午後1試験について、私は以下のアプローチで進めます。
- 選択する問題を決める。(あまり時間をかけない)
- 問題文に線を引きながらざっと一回読む。
- 設問に取り組む。(わからない問題もなるべくスキップしない)
- 見直しを行う。
試験回答時のポイント
本番試験で私が意識しているポイントについてお伝えします。
問題選択には時間をかけすぎない
私は問題選択にあまり時間をかけず、3分以内には選択問題を決めます。
それぞれの問題をパラパラとみて、面白そうな題材だと思ったものを選択したり、回答に苦手な計算問題が多いから避けるなどとにかく直感的に決めています。
多くの人は簡単な問題を選びたがりますが、実際に問題が簡単かどうかは、最後まで解いてみるまで判断は難しいです。
最初に問題文を読むときは軽く流す
問題文を初めて読む際、まずは全体の概要をざっと掴むことを目指します。
特に前提条件や制約事項など、回答に影響する可能性のある部分は、設問の回答となる可能性があるため、見つけ次第線を引いて目印にします。
私自身、細かい部分を一度の読みで完全に理解・記憶するのは難しいため、どの部分にどんな情報があるのかの全体像をしっかりと把握することを重視しています。
わからない問題もすぐにスキップしない
私はすぐに回答が見つからない問題もすぐにスキップしません。
限られた時間の中で問題文を解かなければいけないので、これは意外に思われるかもしれません。
わからない問題があったときは、問題の本文を何度も読み返して解答や関連する情報がないかを探します。
この作業が重要で、最初はほとんどわかっていなかった問題の内容が何度も読み返すことで解像度が上がってより鮮明になります。
後の問題に行くほど、問題文の内容をよく理解した状態になっているので解答スピードが上がってきます。
最初はほとんど何を言っているのかわからなかった問題も、最後の問題を解く頃には、その問題の専門家のように細部までわかるようになっています。
わからない問題をどんどん飛ばしてしまうと、空欄ばかりの解答欄になってしまい、逆に焦りにつながってしまいます。
計算問題は過程を整理、文字数指定はいきなり書かない
計算問題に取り組む際、答えを導き出す過程を明確にメモしておくことが重要です。
初回の回答と見直し時の回答が異なる場合、どちらが正確か判断するためにも、計算過程を確認できるようにしましょう。
一方、文字数指定のある問題の場合は直接解答欄に書き始めるのではなく、回答が指定文字数に収まるかを確認しましょう。
特に40文字などの長文回答が求められる場合、余白などを利用して1行10文字程度での下書きを行い、その後で字数を調整すると効果的です。
試験時間を管理する
試験中の時間管理は、焦りやパニックを避けるために極めて重要です。
わからない問題にすぐにスキップしないことをおすすめしましたが、同時に試験時間の管理も大切です。
全ての問題を終えられるように、時間の使い方にも注意しましょう。
試験時間は1時間30分と決まっており、例えば2問の問題が出題された場合、1問あたり約45分を目安に進めると良いでしょう。
私自身は、1問目を終えるべき時間をあらかじめ設定し、その時間を基に解答の進行度を確認しながらスピードを調整しています。
パニックにならない
問題が難しくても、時間が過ぎるだけで答えが出ないとき、多くの人は焦りやパニックを感じることがあります。
私もそのような経験がありますが、そんな時には「自分の実力を最大限に発揮するためにはどうすればいいか」と考え、集中します。
自分が難しいと感じる問題は、他の受験生も同じように感じているはずです。
そこで落ち着いて1点でも多く取ることができるかどうかが合否の分かれ目となります。
最後に
高度情報処理技術者試験は多くのIT専門家が挑戦する難関試験です。
今回、私が20回以上の受験経験をもとに、午後1試験の攻略法を紹介しました。
試験の勉強方法、学習のポイント、試験当日のアプローチ、そして試験回答時のポイントなど、多角的な視点からのアドバイスをお伝えしました。
最も大切なのは、焦らず、自分のペースでしっかりと準備を進めることです。
この記事が皆さんの試験対策の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。