試験を攻略しよう

応用情報処理技術者試験への挑戦: 試験内容と学習法

こんにちは、はずけいです。今日は私が自身のキャリアで活用してきたITの資格、応用情報処理技術者試験についてお話ししたいと思います。多くの方が情報技術者としてのキャリアを歩む上で、この試験に挑戦を考えると思います。私自身も15年のエンジニアキャリアの中で、この試験を経験してきました。今日はその難易度、学習方法、試験に合格することで得られるものなどについて、私の経験を踏まえてお伝えします。

応用情報処理技術者試験の概要

応用情報処理技術者試験は、情報技術者試験の中でも中上級レベルに位置付けられています。基本的な情報技術の理論から具体的な技術、マネジメント、法務に至るまで、IT業界で活躍するために必要な知識とスキルが問われる試験です。

試験の出題範囲と形式

試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つの大きな範囲に分けられ、午前と午後の2部構成となっています。

午前試験

午前試験は、80問の四肢択一の多肢選択式で、試験時間は150分です。出題範囲や試験形式は、基本情報処理技術者試験と同様です。ただし、その内容はより詳細に、深く掘り下げたものとなっており、基本情報処理技術者試験よりも難易度が上がっています。

午後試験

午後の試験は記述式で、試験時間は150分となっています。全体で出題される問題は11問で、その中から受験者は5問を選んで解答します。その際、情報セキュリティの問題は必須となっていて、必ず回答しなければなりません。その他の10問からは自由に4問を選び、それらを回答します。

出題される問題は11の分野から各々1問ずつとなっています。その分野とは、情報セキュリティ、経営戦略、プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組み込みシステム開発、情報システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査の11項目です。

各問題は、指定された文章を読んで理解し、その上で複数の設問に対して回答を行う形式をとっています。この方式は、理解力と応用力が求められるため、しっかりとした準備が必要となります。

試験の難易度と対策

基本情報処理技術者試験がレベル2と定義されているのに対し、応用情報処理技術者試験はレベル3と定義されています。午前試験は過去問題からの流用が多く、出題パターンも決まっているので、過去問を中心に学習するのがおすすめです。

午後試験は難易度の高い試験で、それぞれの選択領域は深い理解と経験が求められます。過去問を繰り返し解き、知識を深めるとともに問題文の内容を早く正確に理解し、正解を導き出す能力を高めることが必要となります。

受験対策と勉強法

応用情報処理技術者試験に挑むための勉強法としては、以下のような方法が有効です。

  1. 学習計画を立てる: 効率よく学習するためには、学習計画が重要です。過去問の解答や理解の深まりを元に、計画を見直すことも大切です。
  2. 毎日学習を継続する: 毎日少しずつでも学習を続けることで、知識を定着させることができます。
  3. テキストは時間をかけすぎずに流して全体像を把握する: 試験範囲は広範囲に渡ります。各範囲の全体像を理解することが重要です。
  4. 過去問を中心に学習する: 過去問題は試験の傾向をつかむのに最適な学習材料です。過去3年分を3周することを目標とします。
  5. 問題をただ解くのではなく、自分の理解するまで深掘りして調べる: 各問題に対する理解を深めることで、実際の試験でも対応力が増します。
  6. 理解したことはアウトプットする: アウトプットすることで、理解を深め、記憶に定着させることが可能になります。

試験の申し込み方法、日程、費用

試験は春(4月)と秋(10月)の年2回開催されます。高度情報処理技術者試験と同じ日程です。

試験の申し込みはIPAのホームページから行います。受験地域を選択し、受験費用7,500円を支払うことで申し込みが完了します。

応用情報処理技術者試験を合格するメリット

私の周りを見ても基本情報処理技術者試験はほとんどの人が取得しますが、応用情報処理技術者試験に合格している人は一握りです。

応用情報処理技術者試験に合格することで高度なITスキルを証明するとともに、あなたが意欲を持って真面目に学習に取り組んだことも証明してくれます。

さらに、合格後は高度情報処理技術者試験に挑む道が開かれます。高度情報処理技術者試験は更に高度なスキルを求める試験であり、合格すればあなたの専門性はさらに高まります。応用情報処理技術者試験を取得してから2年間は高度情報処理技術者試験の午前1試験が免除になるため、大きなアドバンテージとなります。

また、高度なITスキルを証明することで、あなた自身の自信につながり、新たなキャリアパスへの挑戦や自己成長を促すことができます。

まとめ

応用情報処理技術者試験は、IT業界で活躍するために必要な知識とスキルを測る試験です。試験の出題範囲は広範で難易度も高いですが、しっかりとした学習計画と努力を持って挑むことで合格は十分可能です。試験に合格すれば、あなたのスキルと専門性を証明する資格を得ることができ、自己成長やキャリアアップの一助となります。

これから試験に挑む皆さん、一歩一歩確実に進んでいきましょう。皆さんの成功を祈っています。